KentaSato’s blog

欧州蹴球日記 in Croatia

メンタリティ



先日の試合、リーグ戦3節で味方が退場した。


レッドカードを貰うと、その試合と次の試合には出場出来なくなるのだが、レッドカードを貰う内容によっては出場停止の期間が延びたり、罰金が発生したりする。


オーストリアでは毎週水曜日に処分が発表されるのだが、チーム関係者と選手がサッカー協会へ行かなければならない。


昨日がその日で、チームメイトとチーム関係者は協会へ行き、処分の内容を聞きに行かなければならなかった。


チームメイトの彼は時間通りに行かなければならなかったが、なぜかグラウンドに現れ、自分を連れて行こうとした。


彼はドイツ語が上手く出来ず、ほとんど理解出来ていない。


時間通りに行かなければ更なる罰が出ると言われているのにも関わらず30分くらい遅刻して行った。


処分は2試合の出場停止との事だ。


彼は3試合で2得点しているのだが、

俺は結果を出している。こっちにも予定があるし、関係ない。

と言い、恐らく本気で自分中心に物事が回っていると思っているのだろう。

遅刻すると罰が下ると言うのにも関わらず遅刻した。


彼とは練習以外の時間でも関わりがあり、ほぼ毎日連絡してくるのだが、ドイツ語を理解出来ていないため、説明するのが大変で疲れるし、行動がよく分からない。


日本人にとっては理解し難いのだが、彼は1人で公園へ行き、そこにいる見ず知らずの人達に話し掛けては友達になり、時間があれば公園に行き、その友達と話しをする。

そうやって友達を増やすそうだ。


自分に連絡をし、何時にグラウンドに行くから練習しようと言っても実際に来るのは何時間も後で、練習もせず荷物だけ置いて帰って行った。


正直まともに付き合っていては疲れるだけで、勝手にストレスが溜まってしまう。


日本ではあまりいないタイプだが、こっちではこれは普通の事なのだろう。


ここでは時間通りに来ない、言っていた事と違う、などは日常茶飯事で、不便で当たり前なのだ。


これが海外で生活するという事で、それをストレスに感じていては本当に身がもたないと思う。


だがサッカー選手にとって、それくらい図太いメンタルである必要はあるのかもしれない。


いちいち周りを気にしない事、何を言われても貫き通す事、自分を信じる事、というのは日本人にとって難しい事で、もちろん自分もなかなか出来ない事だ。


良い部分は見習って吸収したいと思う。


ここで生活していくというのは、そういう事なのだと思うし、こうやって強くなっていくのだと思う。


今日はまたキッズのコーチを手伝ったあとに練習がある。


良い経験が出来るよう全力で取り組む