Es kommt gleich
オーストリアでは、5月15日からグラウンドが正式に使えるとの発表があった。
これでわざわざ日が落ちてから暗くなるのを待ってトレーニングする事もなくなる。
チームの練習は人と人の距離を最低2メートルとらなければならないが、そんなことよりもサッカーが出来るという嬉しさがとにかく大きく、早くサッカーがしたいという気持ちが更に強くなってきた。
それと同時にU10の練習も始まるため、今のように筋トレを1日2回もやる時間は無くなるだろう。
この期間で自分がどれほど成長したのかを確認出来るが、それまであと2週間と少しある。
期間が明確になったため、これから更に良いトレーニングが出来るようしっかり準備し、フォーカスしたい。
昨日チームメイトから連絡が来た。
話題は来シーズンについてだ。
海外の選手は学校のクラス替えのような、どこへ旅行へ行こうかというような、割と軽い感じで移籍をするのだが、自分も例外ではなくドイツにいた時も約4年の間に6チームを渡り歩いた。
チーム状況、金銭面、将来性など人によって移籍する理由は変わるが、自分は今までチーム状況、将来性を重視し、金銭面はある程度目をつぶってきた。
だが、今回はステップアップする事と金銭面で良いところを見つけなければならない。
もちろん簡単ではなく、かなりハードルの高い移籍となる事は間違いない。
が、それでもやるしかないのだ。
オーストリアには少し変わったルールがあり、今年28歳になる自分はシーズン終了直後の1週間ならフリーで移籍出来るらしい。
通常であればチーム間での話し合いや、移籍金が発生し、選手を放出する側のチームは出来るだけ多くの移籍金を手に入れたいと思うのが普通だ。
多くの移籍金が手に入らないのであれば選手を売らない選択にもなるし、それがチームにとって重要な選手であれば尚更だ。
この前の冬の移籍期間では自分はチームから移籍する事を禁じられた。
自分はチームにとって重要な選手であり、他の選手と比べれば待遇の差は明らかである。それにU10のコーチとしても必要だとの事で、プレジデントがNoと言い、不可能だった。
だが、移籍金を設定する事も拒否する事も出来ないのが、このオーストリアのルールであるらしい。
このチャンスを使わずにはいられない。
昨日自分は40チームほど練習参加させて欲しいとのメールを送った。
ドイツにいた時もやった事はあるし、昨年の夏もやった。
日本人で代理人がいない人や、慣れている人の多くが自分でチームとコンタクトを取り、練習参加から契約までこなしていると思うが、なかなか簡単にはいかず、まず練習参加の為のメールの送信数と受信数が大きく違う事は珍しくない。
それでもとりあえずやる。
早くも3件ほどメールが返ってきたし、チームメイトやチーム関係者のコンタクトももしかしたら増える可能性がある。
この前の冬も半年プレーしただけで3チームからオファーが来た事もあるし、また連絡がある可能性だって無い訳ではないだろう。
何にせよ、またサッカーが出来るし、来シーズンに向けてこうした動きが始まっている事にワクワクしている自分がいる。
どうなるかは分からないが、良い方向にいくと思う。
とにかく準備、準備。