KentaSato’s blog

欧州蹴球日記 in Croatia

カップ戦3回戦



今週は水曜日と日曜日に試合があり、昨日はカップ戦3回戦で相手はひとつカテゴリーが上の、現在リーグ1位のチーム。


結果は0-2の敗戦となった。


自分は3-4-3の右ウイングでフル出場した。


クロアチア3部で首位を走るチームという事で個人的に楽しみであり、一泡吹かせてやろうと思って臨んだ試合だったが、相手をリスペクトしすぎた戦術で試合を進める事となり、いつも通りではあるが難しい試合になった。


3-5-2のフォーメーションで戦っていてもほぼ5バックのような形になるのは現代フットボールでは普通であり、相手が強豪であればカウンター狙いの戦術は当たり前とも言えるが、今回の試合では自分ともう1人のウインガーも下がるほぼ7バックというやり方で進めた。


自分の経験上、5バックであればサイドチェンジやどんな攻撃でもある程度は守れるイメージだったが、まさか自分もディフェンスラインに混ざり、攻め込まれている際にはペナルティエリアに入るくらいまで下がるとは思っていなかった。


これは監督からの指示であり、ある程度行ける距離や高い位置を取りつつプラスを掛けていきたかったのだが、ひたすら下がるよう要求された。


前半は0-0で終了したが、相手が綺麗にシュートを打つ事にこだわっていたおかげとも言えるし、セットプレーではほとんどフリーで打たれていた。


ハーフタイムでは監督からGOODだと言われたが、ここまで下がったところで攻撃のチャンスはほとんど無く、PK戦まで耐えるだけの狙いだったのかと思うほどだった。


後半も同じ様に試合を進めていたが、集中力や体力の問題なのか次第に相手にチャンスが増え失点してしまった。


0-1になった状態でも攻め上がる事やプレスを前から掛ける訳でもなく、自チームの中盤の選手のミスから2点目を入れられた。


その後も大した変わりはなかったが、何故負けていても変わらずにゲームを進めたのか、選手交代で途中から入ってくる選手の質も悪く何も出来ないような状態だった。



個人的には最初に書いたように相手に一泡吹かせてやろうと思っていたし、良いプレーをしてオファーを貰うくらいの活躍をしたかったが、こうも守備にパワーを使わなければならない状況ではなかなか難しかった。




相手はさすが3部の首位だけあって上手いと感じた。

グラウンドが悪くても早いパスを正確に止めるのはもちろん、前を向いたりダイレクトのパスで上手く繋ぐ技術のレベルもかなり高かったように思う。


味方との兼ね合いや選手の質ももちろん差はあったが、こういった中でどう目立っていけるか。

他の選手との差をどこでつけるのか。


そこが自分にとっての課題であり、下部リーグでやっている以上はそこが永遠の課題であると思う。




膝の状態はだいぶ良くなったが、未だに痛みは消えておらず、今日もまた後半からのイメージだったがフルで出場した。

試合後には痛みが増してきているが、ケアをしっかりしてどうにか帰国するまでは多くの時間プレー出来るよう準備したいと思う。


今回こうやって3部のチームと試合出来た事は自分にとっての収穫であり、今週の日曜日にはまたリーグ戦もあるため、そこで上手くやれるよう意識したいと思う。



初勝利


昨日はリーグ戦第8節ホームでの一戦。

結果は2-1での勝利となった。


自分はベンチスタート、後半開始から出場した。


先週の試合での怪我が思ったよりも酷く、今週は一度しか練習に参加出来なかったし、実際未だに痛い状態である。


怪我の状態を心配してくれてのベンチスタートだったのか、単純に先週のパフォーマンスが悪かったからなのか定かではないが、自分としては怪我の痛みがある状態で90分プレーするのは難しいと思っていたし、正直なところ残り10〜15分で出れれば良いと思っていたところ、すぐに出番が来たのは意外だった。


ここ最近チームは3-5-2のフォーメーションで試合を続けており、この日もその通りだったが自分が後半開始から出場する時には4-3-3に変更された。


チームメイトのほとんどが4-3-3でのプレーを希望していたのもあってか、誰かが監督に言ったのかもしれない。


自分は1トップの位置に入った。


このチームでの初戦の時から監督からは前に張ってるだけでなく、降りてきてボールを受けて前を向いて欲しいと言われている。


今日も同じ指示をもらってピッチに入った。


前半の時点で1-1だったため、少し難しい状況で小さなミスで失点に絡んでしまう可能性が高く、最初は裏に抜けてボールを引き出そうと思っていたが、あまり良い形で貰える事もなく、次第に引いて受けるいつもの形が出来たように思う。


トップ下に入った選手が自分の前に動いてくれたため、自分が引いて受けて前を向いた時にはクサビを入れられるような位置にいてやりやすかった。


そしてサイドには味方がいるので、3-5-2よりもやりやすいと感じた。


何度かボールを受けてドリブルをしたらリズムが出てきたし落ち着いてプレー出来た。

しっかりと自分のプレーが出来れば正直なんでもやれるような感覚だった。


ボールを受け、相手の逆を取りワンツーやスルーパスを狙う形は上手く出来ており、最近ではあまり感じなかった"楽しい"という感情が溢れていた。


欲を言えば最初からこのようにプレーしたかったし、もっと長い時間味わいたかったが、自分のコーナーキックからこぼれ球を味方が押し込み2-1と勝ち越したため、残り時間は守り切る意識が強く難しかったように思う。



今回、前半45分はこのチームに来て初めてベンチで試合を観る事になり、その事でチームメイトや監督の自分への信頼などが無くなってないか不安になったりもする弱い自分がいるのだが、実際プレーし自分がボールに寄ると周りが"健太に出せ"というような指示をしているのを聞けたし、FK、CKは全部任せてくれた。


自分でも良いプレーをしたという実感が少しあり、周りもそう思ってくれたのか試合後は良い評価をしてくれたと思う。


ボールボーイの子供も握手を求めて来たし、やはり評価されるのは嬉しい事である。


ただ、以前ブログにも書いたようにこのレベルでは良いプレーするのは当たり前でプラスアルファ得点とチームに勝利を導かなければならない。


そこをまた意識していかなければ成長しない。




試合後はやはり膝の痛みも増してしまったが、アイシングでどうにか少しは痛みを収めた。


次は水曜日にカップ戦が3部の首位のチームとやる事になっている。


一刻も早く痛みを無くして、この一戦に臨めるよう準備していきたい。


常に自分らしいプレーをし、楽しむ。

これが自分が1番力を発揮出来る条件である。



怪我


先週土曜日の試合で前半に受けたファウルが思ったよりも痛く、日月火と走る事も出来ない状態で膝に手を当てると痛めた箇所に熱があるのがよく分かったため、1日のほとんどをアイシングの時間に費やした。


筋トレはほぼいつものメニューがこなせるが、スクワットのように膝を曲げると痛く、ストレッチでも腿前を伸ばす事が出来ずに辛い状態になっている。


ただやはりアイシングの効果はあったようで、水曜日にはだいぶ回復し、筋トレ後にランニングをしたがそこまでの痛みはなかった。


水曜日は練習が夕方からあったが、全体練習には混ざらずに5キロくらい1人で走って終了した。


朝筋トレ終了後に走った時よりも痛みがあったのがしんどかったが、練習後にもしっかりアイシングでケアをした。


久しぶりにこんな長い時間アイシングをする怪我をしたが、こういう怪我を含めてリーグ戦を戦うということ。出来る事をしっかりして準備する。


たった2、3日走れない状態だっただけで走れた事に嬉しくなったし、サッカーが出来る状態になったらどれだけ幸せに感じれるのだろうかと今すでにワクワクしている。


考えてみればクロアチアに来てから試合前、試合中、試合後とあまり良い感情になった事がない。


チーム状況もあるが、不満や文句などネガティブな事ばかりが飛び交い、自分に向けられる言葉も良いものはほとんどなかったからだと思う。


昨日の練習後もチームメイト1人が土曜日の試合のハイライトを見せてきて、ここで何故俺にパス出さないんだと言ってきた。


この選手は他の選手には言わないが、自分にはよく言ってくる。


もちろん自分もその選手にハイライトで載っていた場面を使って言い返したが。


ただ冷静になってよく考えたが、自分は毎回こうチームメイトやファンなどからネガティブな事を言われるとそれに伴って感情や考え方もネガティブになってしまう。


これも改善して強く、図太くなっていかなければいけないと思った。


自分は自分らしく、自分の持っているモノを最大限に表現出来るようにしなければならないと思うし、そう出来なければ先はないのかもしれない。



今の監督は自分を信頼してくれていると思うが、それでもここ最近は途中交代が多くなってきている。


振り返ってみると、ボールを持った時、貰う為の動きにフォーカスして自分のプレーをする事に集中している時の方が自分もチームも良い影響を与えていると思うし、今週土曜日の試合ではまたそのあたりを意識してプレーしようと思う。


今日は木曜日で試合まで時間は無い訳だが、今のところもまだ膝は痛い。

しっかりケアして試合に臨める状態にしたい。


f:id:KentaSato:20210930162650j:plain


これが海外でプレーするという事


昨日はリーグ戦第7節

アウェイでの試合だった。


結果は0-1の敗戦。


自分はというと3-5-2の2トップで出場し、後半60分?くらいに交代した。


今回の相手はカップ戦で試合をした相手であり、その時のイメージがあったのだが、試合前にチームメイトから教えてもらったFacebookのページに試合のビデオがあり、それを観た感じだと普通に強いチームだった。


確かに相手のメンツを見た時に以前とは違うのが分かった。


試合が始まると、すぐにプレスがかなり早く厳しいのが分かった。

もしかしたらカップ戦の情報から自分に対しては厳しくするように注意されていたのかもしれない。

プレーに関係無いところで足を引っ掛けられて倒されたり、首に手を掛けて倒されたり、背後から強く当たってきたりと海外ならではのズル賢くも厳しい洗礼も浴びた。



足の裏を見せてのスライディングを受けてFKのチャンスを早々に貰い、少し遠くからであったが狙ったシュートはゴールやや上に外れた。


試合開始からすぐにシュートを打つのは良い流れを持ってくるのには良いと思ったからだ。


ただそこからはいつものようなパターンが続き、サイドの選手にボールが渡ってはドリブルを繰り返し、ボールを失う。


結局守備とボールを受ける為の動きで疲弊してしまうような展開だった。


ただやはり自分へのパスも簡単ではなかったが上手く収める事が出来ず、チャンスもほとんど作れずに前半が終わった。


後半に入っても自分はミスが多く、前でボールを収める事も上手く捌く事も出来ず、またチャンスになるような場面でもミスしてしまうなど、この試合ほとんどで良いプレーは無かった。


今回の試合は多少気温が上がっていたため、前後半で途中に給水タイムがあったのだが、後半の給水タイムを迎える前に自分は交代となった。


その後、チームは戦っていたが上手くはいっておらず、最後にFKを与えてから意表を突いたパスで相手にゴールを決められて終了した。



チーム状況は厳しい。

選手の質も乏しい。


が、それでも周りとの違いを見せつけて結果というかたちで示していかなければならない。


それが今リーグ戦7節を終えて何も出来ていない。


言い訳をすればいくらでも出来る。

サイドの選手がボールを持っては失う事をやり続け、間でボールを受けようとしてもパスが入ってこない。

守備の時間が長く、自分の守備範囲も広い。

走っては戻っての繰り返し。


そういった中でもボールをしっかり収めて、チャンスを作ってゴールに絡む仕事をしていかなければならない。


今回の試合で少し自信を失ってしまった部分もあるし、少し落ち込んでいるところもある。

だが、すぐに切り替えて次の試合で活躍できるように準備していかなければならない。



とりあえず今回の試合の前半で痛めた膝が思ったよりも痛いため、それを一刻も早く回復させること。


しっかり休憩を取って、また次に準備していく。


今はそれしか出来ない。リーグ戦はまだ続く。



f:id:KentaSato:20210926200150j:plain



この感じ

先週土曜日、リーグ戦第6節、現在リーグ1位のチームとの対戦は0-3負けで終了した。


自分は3-5-2の2トップの1人として出場し、後半途中からトップ下、残り10分で交代した。



この試合はリーグ首位のチームが相手ということで、やる前から難しくなるであろう事、ただその中でもある程度自分としてはやれるだろうという予測はしていたが、まさにそんな感じの試合になったように思う。


このリーグでも良いチームはCBからしっかり繋いでロングボールやショートパスを上手く使いながらゴールに迫り、またバイタルエリアや仕掛けるべき場所ではドリブルで相手をひきつけたりクロスやパスを上手くチームとしてやれている。


今回の相手もまさにそれで、自分のチームは守備の連動性が無いのと個人の能力の低さで毎回圧倒されるのだが、そのせいで守備での無駄走りが多く、攻撃に対してパワーを上手く使えないという同じパターンになっていた。


自分はというと、前半はDFとMFの間で前を向いてボールを受けて味方に繋ぐというところは上手くいっていたように思う。そういった場面が前半だけで何度か作り出せており、チャンスにはなっていた。


カウンターでGKから投げられたボールを前に運び、サイドの選手に上手く繋げたりと起点になるようなプレーが多かった。


後半はなかなか上手く味方からパスが引き出せず、チャンスになるであろうところへ裏抜けしたが、パスが届かなかったり、FKのチャンスではバーに当たったりとあとひとつ上手くいかない感じだった。


今思えば後半は本当にチャンスが作れていなかったと思うし、トップ下に移ってからはチームがボールを繋げない事に腹を立てて下がり過ぎていたようにも思う。


なかなか歯痒い感じでやり切れず、上手くいかないことでそれがまた自分的にもやりづらくしているのかもしれない。


試合後の食事ではチームメイトからボールを持ち過ぎだと文句を言われ、俺たちはカウンターのチームだと言ってきた。


今シーズン未だ勝利が無いチームでは不満やこういった文句が増えていくのは仕方ない事だと思うし、何をやっても上手くいっていない為、かなり難しい状況になっている。


だが、今後相手が自分達と同じくらいの実力であれば勝つチャンスはもちろん増える訳で、それで勝てれば誰も文句を言わなくなるだろう。


本当であれば、戦術など狙いを持って自分達の形を作って得点を狙いにいきたいが、自分のチームの状況やこういったリーグでやるにはどこか見切りをつけてやらないといけないのかもしれない。


昨日は練習だったが、始まる前に軽くミーティングがあった。そこで監督が自分に、何故俺に文句を言ってきたのだ。そんな事を言うな。とかなり怒った様子で言ってきた。

自分は監督に文句を言った事は無かったし、何故自分が残り10分で交代されたのか疑問に思っただけだと言った。


一旦落ち着いたようだったが、英語の出来る選手に監督と練習後話してくれとお願いし、練習後に話した。


練習中もどこか監督は自分に対して怒っていた様子だったため、ここでもまず最初に自分は監督に対して文句や罵声など何も言っていない事を言い、何故最後の10分で交代したのかを聞いた。


監督は何人かから自分が監督に対して文句を言っていると聞いたらしく、それがかなり気に障ったらしい。

それとクロアチアでは交代した選手はすぐにシャワーを浴びるのが普通だが、このチームではそれは許されない。しっかりと試合を見届けてみんなでロッカーへ帰るのだと。


交代に対しては他の選手にもチャンスをあげたかったからとの事だった。


それと自分にはドリブルに期待しているみたいで、1対1になれば仕掛けてゴールまで行って欲しいと。

守備での貢献もまだまだ出来る、コンディション的にもまだやれると思っているとの事だった。



チームメイト何人からかは文句など言われるが、それは気にする事でもなく、監督からの信頼はかなりあると考えて良さそうだった。


FK、CKもチームメイトから自分の名前を呼ばれて任される事が当たり前になってきているし、チーム状況や難しいからと言って結果を出す事から逃げずにゴールで信頼を恩で返したい。



今週は試合がとりあえず土曜日だけなので、昨日しっかりリカバリーし、今日から筋トレも練習もしっかり取り組んでいけているが、成長というところではどんどんトレーニングの質を上げていきたい。


今週、しっかり得点する為にやれる事は全てやる。


f:id:KentaSato:20210921041719j:plain

初ゴール



今週の水曜日、カップ戦第2節は1-1からPK戦での勝利となった。


この日は3-5-2のフォーメーションで自分は2トップとして、また後半途中からはトップ下としてプレーした。


リーグ戦では未だ未勝利で、どの試合も常に相手が主導権を握っている事がほとんどだったためなかなか難しかったが、このカップ戦第2節では相手が割とルーズで選手の質、戦術などもあまりといった印象だった。


前半から足元でボールを受ける事が簡単に出来たし、前を向く事も簡単なほどスペースがあった。

味方も今までにないくらいドリブルやシュートが上手くいっていたが、それ故にとりあえずシュートというような雑な攻撃で終わる事が多かったように思う。


自分は未だ無得点ということもあって、この相手に点を取らなければチャンスは無いと考えていた。

ドリブルで抜いてからシュートの形が出来れば上手くいくと思っていたため、多少強引なドリブルでゴール前ではタッチ数が多くなっていたし、切り込んでからのシュートなど前半で3〜4本は打ったがゴール上に外れたのが1本と他はキーパーに弾かれた。


後半になるとだいたい間延びしだし、ロングボールが増え、自分が消える時間が増えてくる。

この試合も例外なくそうなっていたが、いつもよりも相手がルーズだった事もありいつもよりは上手くやれていたように思う。


ただ味方も自分もシュートに力が入り過ぎていてチャンスをことごとく外してしまう。

相手がミドルシュートを上手く決めて0-1。


それでも味方がゴール前で粘って味方に繋ぎ、キーパーが出ていたところを無人のゴールへ上手く決めた。


1-1。


結局決めるのは自分じゃないのかと落胆と1-1となった事でまだチャンスがあるという希望の半々で自分の気持ちはいっぱいだった。


結局そのままチャンスはあっても決めきれず、またロングボールやドリブルのミスでボールを失う回数も増えたためいつも通り自分にとって難しい展開になった。


試合終了のホイッスルが鳴り、延長戦でなくPKだという事が分かった。

監督は自分を2番目のキッカーに。


いざ、こうなると緊張するものでここで外したらヤバいという焦りが自分を支配していたように思う。


ただドイツの時にカップ戦で延長からのPKで最後のキッカーを務めて勝利した経験などを思い出したり、今まで外した事もほぼないためどうにか自分を鼓舞した。


PK戦はこちらが先攻、味方が決めて相手が外し自分の番が回ってきた。ハーフラインから蹴るまで歩いて行く時間で何故かワクワクに変わっていた。


ボールをセットした時にゴールまで近いと感じたし、外す気はしなかった。

いつも通り蹴って決めたが、ホッとした。

PK戦でのゴールだが、一応初ゴール。

ドイツの時もそうだったがPK戦のゴールも記録される。


これでチームはカップ戦3回戦へ進出。

カップ戦は水曜日にやる事が決まっているらしく、これでまた週2日で試合をする週が来る。


中3日、中2日を繰り返すのは思ったよりキツく、良い感じで追い込めていると思う。


今週土曜は現在リーグ首位のチームと試合がある。

とりあえずではあるが初ゴールを決めた。

ここからどうにか良い流れを作って得点にこだわっていきたい。




f:id:KentaSato:20210917173058j:plain


やっぱり



昨日はリーグ戦第3節、アウェイでの試合は1-1の引き分けに終わった。


相手は2連勝中の強豪チームで、この引き分けは自分のチームにとっては悪くない結果と言える。


この試合は前日の練習から言われていた通り4-4-2の中盤ダイアモンドでスタートしたが、気付くとFW2人がサイドに開いており、自分がトップの位置にいる事になった。


相手のボランチをマークする事を言われていたが、ポジションチェンジした事で役割が若干変わった事、また相手にボールを持たれる時間が長く、難しい時間はかなり長かったように思う。


そんな中でもボールを受けて何かしらの違いを見せないといけない事、得点する、得点に絡む事は意識していた。


攻撃の起点になる事や相手のパスミスをカットしてシュートまで持ち込んだ事、FK、コーナーキックで良いボールを送れた事は自分的に評価して良い事だと思うが、まだいらないミスを減らせる事、後半に訪れた大きな得点チャンスをモノにする事はまだまだ足りていないところである。


0-1の状況から1-1に追い付けたのはチームにとっても、得点機を外した自分にとっても大きかった。


クロアチアに来てから3試合を終えて、この試合が1番シュートを打てたが、やはり結果を残せなければチームメイト含め観客などから言われる。


守備の仕方、どこで、いつ行くかなど未だにハッキリせず無駄走りや長い距離を走る事が多く体力的にもキツいが、そういう状況でもやらなければならない。

文句や言い訳を言う事は簡単だが、次を見てまた結果を残す準備をしなければならない。



やはり簡単には進まず、こうやって得点する事と向き合う時間が必ず自分には訪れる。

ある程度予想していたものの、またか、やっぱりか、と少し嫌にはなるが上手く向き合って壁を乗り越えたい。



この試合で左の膝を痛めてしまい、土曜にはまた試合がある事で自分にとってかなりハードな状況になっている。


どうにかしっかりケアして土曜の試合に挑みたい。



ここから


リーグ戦第2節を0-2の敗戦で終えて、現在18チーム中13位。

自分の中で想定していた感じとは大きく違ったが、それでも約1年半ぶりのリーグ戦を戦えている事に充実感はある。


今週は水曜日と土曜日に試合があり、第2節を終えた時点で負傷者が3人出た自分のチームにとっては厳しい日程となっている。





まずは第2節の振り返りを。

フォーメーションは初戦と同じ4-3-3で自分はトップ下の位置に入った。

守備時のポジショニング、連携面で上手くいっておらず無駄走りになる事も少なくなかったため体力面ではかなりキツかった。


上手くサボる事は考えていたが、全てのボールに関わろうとする意識が強すぎて上手くサボれていなかった。これは次への課題でもある。


ボールを受けた時、味方へのスルーパスは上手くいっていたしリズムは上手く作れていたが得点には結ばれず、やはり自分でシュートまでいく事、決定的な場面を作る事が求められると改めて感じた。


FK、コーナーキックは自分が任されていたが、これもあまり良くはなかった。精度を上げてゴールに結び付けたい。



ポジションがトップになれば、相手CBがついてこずフリーで受けれる場面が増えたし守備の負担が減った事でやりやすくなったが、監督は自分がトップ下の位置でやる事を好んでいるみたいだ。


監督は、選手を変えたり位置を変えたりと試行錯誤していたが、怪我人が出た事で難しくなるだけだった。

全体的に体力が落ちてきてスペースが生まれた事で自分もスペースで受ける事が出来たが、そこからの展開では味方の位置が遠く、相手が揃っていてなかなか難しかった。



結果0-2の敗戦となり、自分は良いプレーをしたと言われても別の人からはまた無得点かと言われる。

結果が全てのスポーツで、結果を出す為にここに来た訳だがやはり簡単ではなかった。


ただ毎試合本気で削られる事、体力面で出し切る事、結果を出さなければ言われる事が当たり前のこの環境にいれることに本当に感謝している。


試合の為にどうやったら良いコンディションで向かえるか、どう過ごせば良くなるかを考えながら生活出来るこの環境はやはり自分に合っている。


まだまだ長くやっていけるよう日々成長あるのみである。



昨日の練習では新たなフォーメーションでやる事を言われた。4-4-2の中盤ダイアモンド。自分はまたトップ下の位置に入る。

FW2人が前にいる事で自分への選択肢を増やす為なのか。また自分の後ろ3枚の中盤で守備への負担を下げるためなのか。

監督は自分を信頼し評価してくれていると感じる。


この期待に応えれるようしっかり準備していこうと思う。




改めて


試合が終わってから2日が過ぎた。

やはり日本にいる時と違って自由に使える時間がたくさんあり、この時間をどう使っていくかで今後の自分がどうなるかが決まっていくと思う。


ただ自分はある程度は流れに身を任せようと思っており、無理に何かしないといけないとは思っていない。


とりあえずブログは定期的に更新しようと思う。

今回は試合終了後からの事を書いていく。




試合終了後、チーム関係者やサポーターなどが同じ場所で飲み食いする時間があった。

この日初めて会った選手やサポーターともある程度コミュニケーションを取る事が出来たし、監督からもこの時にかなり評価されている事が分かった。


ドイツ語が喋れるというチームメイトとペラペラ話し、この後みんなでカフェで飲むけど来るか?と聞かれた。


ほぼ全員が行くという事で、こういう場が大事なのを知っているため行く事にした。


カフェに着くとビールやスパークリングワインを勧められ、1,2杯飲んだ。


正直、試合後に酒を飲んだりしたくないが、意識高くいこうとして、またそれをチームメイトに理解してもらおうと振る舞ってきたが、そうやって今まで頑なに断ってきても良い事は特になかったし、そこで評価される事よりかは飲んでよりよくコミュニケーションを取れる方が良いと経験上判断した。


ドイツにいた時に感じた"冷たさ"はクロアチアでは感じない。

初対面でもガンガン話してくるし、嫌な表情や避けられる感じもない。

こういう文化もあるからだろう。酒の席ではいろいろな事を話した。


基本的には英語で話す選手が多いが、相手も自分も同じくらいのボキャブラリーしかなく、それがまた話しやすく理解しやすい。


ある程度チームメイトが帰っていくところで帰ろうとしたが、これからパーティがあるから来ないかと呼ばれたため、チームメイト3人でパーティに行った。


そこは思ったようなパーティではなく、近くの家の庭で20人ほどでやっていたところに入った。

夜も遅く割と寒かった。


ドイツ語がペラペラなチームメイトとほぼ話しをしていたが、みんなスパークリングワインとジントニック、赤ワインとコーラを割ったバンブスという飲み物を飲んでいて自分も同じのをずっと飲んでいた。


みんなかなり酔っ払っていたが、その方がふざけた話や真面目な話が出来てこれはこれでかなり良かった。どこか親友になれたような感覚もあった。


翌日が何かこの町の誕生祭のようなのが開かれるとの事で、迎えに行くから来い!10〜11時に行くから!と言われたが翌日結局誰も来なかった。

これも海外らしさだろう。




今自分がいるチームには、過去に日本人と同じチームでプレーした選手が多い。

ただ、ドイツ語と英語が喋れる日本人はお前しかいない。こんなにコミュニケーションを取れるとは思わなかった。と言われた。


酒を飲んだり、ノリ良く話したりするのも外国語が喋れるのもかなり大事だというのを改めて感じたし、今まで自分が経験してきた事は間違いではなく自分の力になっている事を嬉しく思えた。


サッカーだけでなく文化や人も知っていく事に意味があると思っているし、今までも経験してきた事も生かせていると思う。


試合中や試合後に感じたチームメイトや監督からの信頼もこれから上げていきつつ、やはり数字にこだわってやっていこうと思う。


明日からまた練習が始まり、来週からは週2のペースで試合が入ってくる。


1年ぶりにヨーロッパで戦えてる事に感謝し、この環境、状況を楽しみながら成長していきたい。



再スタート

昨日は開幕戦だった。


結果は1-1。

アウェイで、しかもキーパーが退場した事を考えれば悪くない結果だった。


個人的には4-3-3のFW真ん中で先発、後半から中盤としてフル出場した。


自分がクロアチアに来てから昨日の試合まで練習は2回。昨日の試合で初めて会った選手が半分くらいで、滅多にない状況での試合だった。


試合前のミーティングでは、お前はクラシックなFWではなく前後左右に動いてボールを引き出してくれと言われた。ヨーロッパではデカいFWが真ん中で待ってる形がスタンダードなイメージだったため、この指示を受けた時は少し驚いた。


いざ試合が始まれば、皆んな自分にパスを出そうとプレーしているのが分かったし、相手DFとMFの間のスペースで受けて前を向いてプレーし、良い動きが出来ていたと思う。


基本的には前線にボールを放り込む事が多く、守備の時間も少なくなかったためそこで体力を使う事が多かったのは自分にとってなかなかキツかった。


キーパーが退場してからは更にロングボール重視となりほとんどボールを受けることが出来なかったが、ボールを受けては長い距離をドリブルし、チャンスを作った。


やはりこっちのDFはかなりアグレッシブで、自分はほとんどファウルで潰された。

本当に容赦なく削りにきたし、自分に対してのファウルでイエローカードは3枚以上出てたのではないか。


結局自分はゴールを取れず、自分が得たFKから味方が合わせて同点として試合終了。



相手チームのサポーターが熱狂的で発煙筒や爆竹などヨーロッパでしか見れない光景で、こういう中でプレー出来る事が嬉しかったし、ヨーロッパに戻ってきたんだと実感しながらやれた。


毎試合得点し、圧倒的な数字を示して移籍する事を目標にしているため初戦での得点はかなり期待していたが、無得点に終わってもかなり楽しめたしワクワクしてきている自分がいる。


試合後は監督からかなり評価されているのが分かり、これからも良くなると思う。


再来週からは週2試合となるみたいで、コンディションを上げつつ結果を残せるよう頑張っていきたい。



1年ぶりのヨーロッパで、試合前はかなり緊張したが、良いスタートだったのではないかなと思う。


常に成長できる様に続けていく

Nicht leicht wie ich gedacht habe



昨日はトップの練習だった。


今週は火曜と木曜が練習なのだが、両方ともまた練習参加を受け付けている。


昨日は10人ちょっと練習参加の選手がおり、現在所属している選手と練習参加とでチームを分けて試合をした。


ピッチの大きさは通常の試合と同じで、11対11で行えたのはかなり良かった。


試合は3本で何分かは分からないがルールは1本目が3タッチ以内、2本目は相手コートはフリーで自陣コートが3タッチ以内、最後はフリータッチで行った。


全体的な感想を言うと、まだコンディションや試合感などが万全とは言えず上手くいかない事や無駄なプレーが目立ったが、いくつか良いプレーや流れるようにパスを繋いでゴールまでいけたところは良かったと思う。


自分の評価をすると、まだまだ体力的に万全ではなく、スプリントの数が少ない事や判断の遅さに課題を感じた。


もちろん周りのサポートだったり味方のミスの多さで無駄に走る事が多いのはあるが、それでも意欲的に走っていかなければ体力的にも上がってはいかないと思う。


どうしても味方の出来でプレーが左右されるところはあるが、その状況での正解をより早く見つける事が求められる。


周りを見る意識や早いプレーというのは自分が意識している事で、これは常に意識しつつしっかりと自分のモノにしていきたい。


サイド、中央の両方でプレー出来るよういつでも準備しておく。




練習後、いつもよく話すチームメイトから選手を探しているチームがあり、そこに連絡して練習参加してみたらどうだと言われ、今朝そのチーム関係者の番号を送ってもらったのだが、連絡すると練習参加は不可能だと言われた。


こういった事は日常茶飯事でもあり、いつでも準備しておく必要がある。

気持ちを切らす事はなく、自分の為に毎日を過ごしていく。


また気温が上がり、頭痛やダルさを感じる事があるのだが、しっかりと調整していきたい。



Geflogen



自分は今日本にいる。


ウィーンから飛行機に乗り、ドバイで乗り換えをして帰国した。


f:id:KentaSato:20200726093753j:plain


ウィーンでの最後は割と充実した時間を過ごせたと思うし、チームメイトやコーチ陣、それ以外に関わった人達にも挨拶などちゃんと出来た。


後悔ややり残した事などは今考えてもそこまで無く、次に向けて心も体も準備をしようと少しワクワクしているくらいだ。


この気持ちを切らさず、常に成長にフォーカスしていく事がこれからの自分に必要な事であり、その時間こそが自分の成長と次の舞台での結果に繋がるはず。


帰国時にしたPCR検査の結果は陰性との通知が今朝来たが、自分は8月7日まで外出などを控えなければならない。






今回の帰りの飛行機ではやはりコロナの影響で乗客の人数も少なく快適に過ごせた。


ウィーンからドバイでの飛行機は思ったよりも人が乗っていたが、それでも隣同士になることはなく、いつものような変なストレスを感じる事は無かった。


ドバイから日本へはかなり人数が少なく、4席分を1人で使えたため横になって寝る事が出来たし、疲労感はいつもと比べるとあまり無いのかもしれない。



事前に帰国に関して色々調べたが、日本に到着しても飛行機から降りれず、検査などの待ち時間が長く大変だとの情報が多く、また厳しく取り締まっているようなイメージだった。


実際は、確かに到着してからは飛行機で待機する時間が取られたし、飛行機を降りても少しの待ち時間があり、ある程度の人数で移動するよう強制された。


椅子が等間隔で置いてあり、PCRを受ける前の説明や受けた後の結果の通知方法、また空港から帰宅する方法や2週間の過ごし方などを一人一人丁寧に説明を受けた。


検査を行った後は荷物を受け取り出口へ向かえるが、迎えが来ているかどうかの確認をされ、まだ迎えに時間がかかる場合や迎えが来ない場合、ホテルなどを取っていない人達の為に用意された待機場所へ案内される。


ダンボールで作ったベッドで寝ている人は少なくなかったが、それでもまだ多少は余裕があるくらいだと感じた。


迎えが来たら報告し、係の者が同伴して迎えの人がいるところまで行く。


自分としてはしっかりされているなと感じたが、それでも不安に思う人はいると思うし、ウィーンから出発する際のチェックインでも名前やパスポートの記入やテストを受けたかどうか、状態はどうかなどの紙を書く必要があった。


本当に帰国出来るかどうか、またこの20時間の移動でコロナに感染してしまうのではないかという不安は多少なりあったが、無事に帰国し健康でいれている事にホッとしている。


f:id:KentaSato:20200726094006j:plain


ドバイから日本への機内で渡された紙は到着までに記入する方が良く、ボールペンを持参していた方が良い。降りてからは待ち時間はあるが今回のように予想より早く進む事もあるためスムーズに進める為にも大事だと感じた。



帰国してから感じたのはやはり日本の気候で、湿気が凄い。

あまりこの時期に日本にいる事が無く、久しぶりの日本の夏だがやはりスポーツをする上ではかなりの障害となりそうだ。


こういった環境に早く順応し、またここからしっかりと準備していきたい。



Alles gut wenn Ende gut ist



昨日は最後のチーム練習だった。


練習が始まる前からチームメイトに今日が最後だと伝えたし、以前から何人かの選手には今日が最後になると伝えていた。


練習は全体を2つに分け、ボールポゼッションと3対3を行った。


3対3では仲の良いチームメイトとチームを組み、楽しくプレー出来たし全てのゲームで勝利した。


最後はフルコートとはいかなかったが紅白戦をして終了し、終了の合図と同時に何人かの選手とハグをして終えた。


いつも練習の合間には仲の良いチームメイトと会話する事が多く、次第に選手が集まってくるのだがその輪の中心にいれることを改めて嬉しく思ったし、ドイツや他の国でプレーしていた頃には感じれなかった感覚だった。



練習が終わり、チームメイトがシャワーや着替えをしに行くが、自分はコーチや関係者が使う部屋にいた。


関係者と会話していたのもあるし、チームメイトとの挨拶はほぼ終わったと思っていたからだ。


だが数分後にチームメイトが自分を訪ねて来た事で、ロッカールームに行く事にし、そこでまた最後の挨拶と写真を撮った。


特に仲の良かった選手は遅くまで自分といてくれたし、他の選手も本当に自分を思ってくれていたのだと感じた。


ドイツでの最後の日はちゃんとした挨拶は無かったし、何人かがSNSでメッセージをくれたくらいだった。



終わり良ければ全てよし

と言うが、本当にそう感じるくらいチームメイトとの最後の挨拶は良いものだった。


もちろん、シーズンを通して見たり練習のクオリティやチームのオーガナイズなど、満足いかないものは多かったし、コロナの影響が予想以上にキツくこの夏で良いチームへ移籍出来なかった事を考えれば良い時間だったとは言えない。


それでもこうやって自分を評価してくれる人達がいる事、残ってくれとお願いされる事に対しては素直に嬉しく思うし、それがまた自信やモチベーションに変わっていく。


今のチームであったからこそチームメイトとコーチ陣と良いコミュニケーションが取れたと思うし、ドイツ語の上達に良い影響があったと思う。


コーチという新たな引き出しも出来た。


今後もこの経験を活かせるように成長していきたい。



今日はこれからウィーンを満喫しに行くのと、コーチ陣と夕食を共にする。


もちろん筋トレは終わらせて何の罪悪感も無い。


帰国前に最後に楽しみたいと思う。





少しブラックな話



自分はいつも寝る前は自然と未来の理想の自分の姿や良いイメージを思い描いているのだが、何故か昨日の夜は過去の嫌な事を思い出していた。


もしかしたら無意識にネガティブな事を考えているからなのか、当時のような嫌な感情を今の状況に重ねているのか分からないが、思い出した事も何かの知らせなのかもしれないと思い、今回その事を書く事にした。


ブログを始めてからもう1年ほど経つのではないだろうか。

ひたすらに書き続けてきたが、Facebookや何かニュースなどを読む時にどのような言葉遣いかを意識するようになったし、また誰かにメールを送る際に以前よりもスラスラと書けるようになったのは成長したところだと思う。


とりあえず言いたい事をポンポン書いてしまうところと文の構成などはまだまだ改善が必要であると感じている。


では、昨日自分が思い出した嫌な過去を書こうと思う。




自分は専門学校を卒業し、東京都リーグに所属するチームへ入団した。


何故そのチームに入団したかと言うと、自分が専門学校を卒業するタイミングで、そのチームが会社と手を組んで海外へ選手を輩出する活動を始めたからだ。


まず入団テスト(練習参加)が初めてのコンタクトだったが、その時に聞いていたのはこうだ。


海外でプレー経験のある選手や現プロの人たちの協力があり、1年間リーグ戦を戦いながらそのリーグの試合で自分のプレー動画を作る。


その動画を海外のチームへ送り、トライアルなどではなくすぐに契約、入団する事が目的である。



海外でプレーする事に憧れていた自分にとってはチャンスであり、これほど良い場所はないと思った。


だが、正式に入団してから数日、数週間経った時に会社との面談の場が設けられた。

その時に聞いた事が入団する前に聞いていたこととは違った。


まず、プレー動画を送っただけで契約する事は不可能で、トライアルは必ずする事になる。


リーグ戦は戦うが、ビデオは撮らない。


1年間は海外経験のある人達からの指導などで海外を意識した球際や戦術理解度を上げる事が目的。



この時点で少しは不満に思ったが、それでも海外を目指してバイトとサッカーに毎日一生懸命だった。


朝7時から9時まで練習し、帰宅してから夜までバイトの毎日。

この1年間は自分にとって苦しく、また長く感じるものだった。



ヨーロッパ希望で、自分は以前からドイツへ行きたいと考えていたのだが、会社の人に言われたのは2択で、オーストリアモンテネグロ


自分的にはオーストリアに行きたかったが、お前はモンテネグロだということで何故かモンテネグロに行く事になった。

プロとしてのキャリアを重ね、それが有利に働く事と小さい国のトップでも見られる数は多くチャンスがあるとの事だった。



モンテネグロに行ってからはトライアルまで時間があり、日本人だけで練習をしてコンディションを整える日が続いた。


会社の人は自分に、家や給料など余裕のあるチームへ行かせたいと言った。

他にも自分より若い選手が参加しており、その選手達には給料面は目を瞑ってもらうとの事だったが、自分以外の選手に健太は給料を貰うと調子に乗るからアイツには給料は出させないと言っていたらしい。



当時、ライセンス関係の問題を抱えたチームが多くあり、自分を含めた何人かの選手は契約寸前でプレー出来る可能性が消えてしまった。


何人かはそこからアジアの国に行ったり、日本へ帰国したりしたが、自分ともう1人はクロアチアに行く事になった。


会社の人の車で何時間もかけて国境を越え、やっとの事で到着したのだが、練習や試合は参加せずチームとの契約が成立した。


その際に車での移動費と会社の人のホテル代という事で数万円を徴収され、保険代やビザ代など言われるがままにいくらか支払ったのを覚えている。


シーズンが終わり、話は来シーズンの事になるのだが、監督からは是非来シーズンもと言ってもらえた。


会社の人とのプランはこうだ。


クロアチアから日本へ帰国し、休息してからモンテネグロへ行きコンディションを整えてからクロアチアへ戻ってくる。



日本で会社の人と面談をしてからモンテネグロへ向かう事になったのだが、モンテネグロへ渡る前日に会社の人に連絡を取った。


明日モンテネグロへ行きますが泊まるところを教えてもらって良いですか。


すると電話が鳴り、こう言われた。


俺はお前がモンテネグロに来るとは聞いてないぞ。

もしモンテネグロに来るならそれはトライアル扱いや。

1000ユーロ払わないならお前はモンテネグロで泊まるところは無い。



会社の人同士でも連絡は取れておらず、まさかの事だったが何とかモンテネグロに着いた。


そこではコンディション調整との事で、自分はまた来ていた日本人達と練習をしていた。


そこで現地のコーディネーターの人にこう言われた。


健太、コンディションが良さそうだね。

良いチームがあるんだけど、そこに挑戦してみないか?給料面も良いし行く価値がある。


すると、会社の人がすぐにこう言った。


お前はトライアルの選手じゃない。

クロアチアには戻るチームがある。

他の選手が優先でお前は今回練習参加はさせられない。


トライアル扱いだと言われて金を払わされたあげく、良いチームを紹介してもらえたと思ったらその資格は無いと言われたのだ。



結局、自分は1人の選手の付き添いといった形で別のチームの練習参加をする事になった。


結果的にそのチームが自分を欲してくれた事、またそのタイミングでクロアチアのチームのプレジデントが逮捕された事で、チームが解散され戻るチームが無くなったのも要因だがモンテネグロのチームへ入団する事になった。


自分を含め日本人3人で所属する事になったのだが、自分は主力として最初から戦い、1人はサブ的な扱いながらも毎試合出場、もう1人はほぼ出場が無いといった感じだった。


ただ自分は怪我をしてしまった事で調子を落としたりと、何試合かベンチで終わった事や2人の日本人もあまり評価されていなかったという事で、シーズン途中で日本人3人は急遽クビという事になった。


ベンチやメンバー外での時を過ごし、怪我が良くなってきた週の試合でフル出場を果たした次の日の出来事だった。



会社の人とも話したが、結局どうする事もなく日本へ帰国する事になった。


そこからは特に何の連絡も無く、自分はどうするか考えていたのだが、その時にドイツのチームが選手を探しているとの事で、自分はドイツに行く事にした。



契約が決まるかどうかとなった時に、自分の籍がどこにあるかというと、モンテネグロのそのチームだったのだ。


しかも自分がプレーし、クビになったそのチームではなく、他のチームからのレンタルという形だったため、プレジデントや監督、コーチなど誰も知らなかったのだ。


当時そのドイツのチームとのコンタクトは別の代理人だったのだが、その代理人も籍の事や以前の事は分からないし自分の責任ではない。お前が処理しろとの事で何もやってくれず、また自分がその会社との連絡を取らなければならなかった。


その時に会社へ連絡すると、

お前は勝手に違う代理人を使った。

今更そんな事言われても知らん。

勝手にしろ。


のような感じであしらわれた。


結局、レンタル元のチームというのが、日本人が所属しているチームで、その人のLINEを教えてもらい、その人にお願いしたのだが結局会社の人と連絡を取る事になり、無事に籍の事や登録関係は解決した。



自分の知識不足、実力不足と言えばそうなのだが、さすがに自分への対応は酷いものがあったと思う。


今更これを書いたところで金や時間が戻ってくる事もないが、自分がこういう経験をしたということ、こういう会社や代理人がいるということを知っていて損はしないと思う。


こういった経験の上でドイツやオーストリアでのチームは自分で決めているが、それもさすがに限界はある。


もちろん実力社会であり、自分に圧倒的な実力と結果を示してさえいればこんな経験しなくて済んだと思うし、現状もこうではないだろう。


ただこういった過去があって今の自分がある。

まだ何も結果は出せていないがなるべく早く結果を出し、笑い話を増やせていけたらと思う。




Was ich nicht verstehen kann



1年オーストリアにいた事で、少しはオーストリアのサッカー事情を知る事が出来た。


選手のメンタル的なところや技術、リーグのレベルや仕組みなど、来る前に聞いていた事が本当だったり新たな発見があったりと自分にとっては良い経験にはなったと思う。


自分の思い通りとはいかなかったが、あまり悔いはないと言うか既に先を見ている事でグチグチ言う事もないという感じなのが正直なところだ。


これから自分はまた自分のリズムで生活していく事になるが、その前にオーストリアのサッカー事情を書きたいと思う。




まず自分の知り合いでオーストリアでプレーした事のある人が何人かいるが、その人達から聞いていた事を簡単に言うと、


ドイツよりレベルが下がる為、ドイツリーグで考えると1〜2リーグ下と考えること。


金銭面は悪くなく、貯金が出来るくらいで余裕を持って生活出来る。


オーストリアでは日本人は観光ビザで半年滞在出来るため、1年間それでプレー出来る。

それにワーホリを取ればそこから更に1年滞在出来るため、ビザを気にするのは3年目から


といった情報が来る前に入っていた。

だが実際には自分が滞在しているウィーンとは違う地域でプレーしていた人達の話であり少し違ったのだ。


まずレベルで言うと、確かにドイツと比べたら数段落ちるというのは感じたし、自分のチーム事情で戦術的、選手の質的にも悪かった事を含めてもリーグで対戦したチームで個人的に凄いと感じた事はなかった。


カップ戦で対戦した1つ上のリーグの首位のチームも完全な主力が出ていなかったとしてもそれでも差を感じたとは言えなかった。



金銭面では、これはどこでも当てはまると思うが、だいたい田舎の方がお金を持っているチームが多く、首都や中心部のチームは金銭面で潤っている事はあまりない。


お金を目的とするなら田舎のチームでプレーしていく事を勧めるし、人のあたたかさや家族のような雰囲気があるのもだいたいそういった田舎にあるチームだったりする。


自分は今回少し特別だった事、また結果や内容で他と差をつけた事で生活出来ていた事はあると思うが、他のチームだったらこのように生活出来ていたかは分からない。




ビザに関しては確かに聞いていた通りだが、今回のコロナの影響もありビザに関しては可能性が無くなってしまった。


日本ではまたコロナが広がってきているということで、チームからはそれを言い訳に残ってくれと言われ続けているし、実際また空港に行ってから出発出来ないと言われるのではないかと少し不安になっているところではあるが、自分の中ではもう日本に帰る事は決めている。





オーストリアは移籍事情が少し他とは違うのも感じたし、選手から聞いた事で理解出来ない事もあった。


選手を保有しながらもレンタルとして他チームに移籍させる事が多く行われているのだが、それでお金を貰おうとしているだけなのか、また選手の成長の為のものなのかハッキリしていないところがあった。


チームとして戦力を整え、十分に選手を保持しているのにも関わらず戦力として考えていない選手をわざわざチームに戻してきたり、選手が希望しているのにレンタルさせずにチームに保有するが、プレーさせるのはセカンドチームだったりベンチだったりとそのような選手にとって厳しい状況に陥れる事も多くあるみたいだ。


またスカウトや他チームの関係者が試合を観に来るとの情報が入った場合にスタメンの選手を出場させずに移籍させない手段を取ったりする事があったらしく、選手の為でなくチームの為に姑息な事をやったりするのも聞いた。


全員がそうでないにしろ、そういった移籍の難しさがある事も知ったし、この狭いネットワークではすぐに情報が漏れてしまう。

そうなった時に移籍するのはかなり難しい。


実際に自分も他チームとコンタクトを取った時にはすぐにプレジデントに知られたし、すぐに対応されてチャンスを潰された。


ウィーン、オーストリアに限った事でないかもしれないが、ドイツにいた時にはあまり聞かなかった事で、移籍では特にステップアップに関してはポジティブに勧めてくれる場合が多いと感じていた。


そういった上でステップアップを考えている選手や金銭面で充実したチームを探している場合は、ウィーンはあまりお勧め出来ない。


自分は何人かチームと繋がっている人や、監督、コーチなどチーム関係者と知り合った事もあり、移籍を望む人がいれば通訳やコンタクトの手伝いをする事は可能だが、そういった情報があるのは忘れないで欲しいと思う。




チーム練習は残り1日で、それを最後に自分はオーストリアを去る。


何人かの選手がチームを去った事で、所属している選手が全員集まるかどうかも分からないが、最後は良い練習をして終えたいと思う。